18度では寒いのではないですか?

【ご質問】
エコホームズのサイトを読んでいると、「冬は室温18~20度、夏は27~28度を目安にしている」と書かれてあります。しかし、子供と成人男性は室温18℃でもいいと思いますが、成人女性とか老人は20℃以上、暖房としては22℃程度を求めるのではないかとおもいます。やはり、室温18度程度では寒いので、地熱住宅に住んでいても暖房は必要でしょうか?


(回答)

・その通りです。
私達のエコシステム(地中熱利用システム)では、冬場、太陽熱(室内への日射)だけで【室温18度】になる事を目標としていますが、18度に達しない場合も多く、その場合、補助暖房が必要となります。
また、昼間、18度に達している場合でも補助暖房を必要と感じる方もいらっしゃいます。(朝夕は温度が下がりますので、より必要となります)

経済産業省 資源エネルギー庁】のサイトを見ると、冬の室温目標は【20度】とされています。


(参考情報)
室温は夏は28度、冬は20度に。

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ただし、室温(20度)と【体感温度 20度】では、違う場合があります。私達が目標としているのは「冬 体感温度18度」です。

(体感温度20度が達成できれば、よりベターですね!)

冬季の体感温度は、風速があまりない室内では、室内平均温度と周囲の壁表面温度の平均を足して2で割ったものといわれています。これを作用温度といいます。

  作用温度        = 室温 + 周囲の床や壁の表面温度/2
 (冬季の体感温度)
    

周囲の壁表面温度とは、放射熱あるいは輻射熱のことです。
そのため、今までの住宅で20℃の体感温度にするには、例えば

 【体感温度20℃】  = 室温(25℃ ) + 周囲の表面温度 15℃/2
     
となり、室温が25℃ないと20℃の体感温度は得られません。

ですから、今までの生活習慣から、「暖房温度はすくなくとも22℃はほしい」と思っている場合は、

 18.5℃ = 室温(22℃ ) + 周囲の表面温度 15℃/2
                 
となり、実際の体感温度はよくても18.5℃程度となっています。
窓の表面温度は5℃程度のこともあり、また、壁内部の断熱が十分では無い従来の家では、周囲の表面温度の平均は10℃以下のことさえ多いのです。

地熱住宅(エコシステム)では、「周囲の表面温度」を下げないため(つまり、体感温度を上げるため)、窓の性能にこだわっています。
二重サッシ断熱雨戸断熱戸を付け、寒冷地ではペアサッシと樹脂サッシで窓ガラスを3重にすることをお勧めしています。室温が逃げるのを減らすだけでなく、室温が床下地中に蓄熱されますから、倍の効果を発揮することになるからです。

千葉県下の地熱住宅(エコシステム)では、暖房温度を20℃にすると、体感温度も20℃となり、今までの習慣から「室温が高すぎる」と感じて、19℃以下の暖房温度にしていらっしゃる方が多いようです。


長野県千曲市で地熱住宅にお住いのお施主様の場合、室温16.2度でも「寒くないですよ!」とお話しされています。
*その時の様子は、下記の動画をご覧ください。