断熱雨戸とは?

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【質問】
窓を「二重サッシ」にする必要性は理解できました。
窓部分の断熱・気密を強化するためですから、ちょっと面倒でも、二重サッシでも良いと思えるようになってきました。
しかし、【断熱雨戸】までは必要無いのかな?とも思っています。
しかも、【断熱雨戸】を設置する場合、外観デザイン的にもちょっと???と考えてしまいます。
【断熱雨戸】はどうしても設置しないとダメなのでしょうか?

*「二重サッシ」については、下記で詳しく説明しています(↓)
「二重サッシ」とは?


(回答)
・よ~くみなさんから聞かれる質問です。
断熱雨戸(特に、戸袋の設置)はデザイン的に嫌ですか?
・台風被害がほとんど無い長野県では「雨戸の設置」もほとんど無いため、先日も長野市のお客様から同じ質問をいただきました。

・結論から申し上げますと、どうしてもデザイン的に嫌であれば、断熱雨戸の設置は・・・、残念ですが、あきらめます。
でも・・・、しつこく申し上げますと、できれば【断熱雨戸】は設置した方が良いですよ。
もしくは、【断熱雨戸】に替わる「断熱戸」もしくは「ハニカムサーモスクリーン」などを設置してはいかがでしょうか?

えっ? しつこいですか?
すみません。それでも【断熱雨戸】の重要性について、もう一度説明させてください。

まずは、【断熱雨戸】について、再度 ご説明させていただきます。下記をご覧ください。

○断熱雨戸とは?
四季がある日本では、一般の住宅において、窓について下記の課題があります。

1)夏: 室内を暑くしないため、窓から日射が入るのを防ぎたい!
2)冬: 室内を暖かくするため、窓から日射をどんどん取り込みたい!
3)冬: 窓ガラスから室内の暖かさが逃げてしまう!これをできるだけ防ぎたい!!!

この3つを同時に解決する方法があります。それが【断熱雨戸】です(↓)

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上記の写真で右側に映っているのが【断熱雨戸】です。雨戸の中に断熱材が入っています。
これならば、下記の使い分けが可能です。

1)夏: 日射を防ぐため、断熱雨戸を閉める(家の中は暗くなりますが)
2)冬: 昼間は断熱雨戸を開けて、太陽光をしっかりと室内に取り込む。夜、外が寒くなってきたら、断熱雨戸を閉めて、室内の熱が逃げるのをできるだけ防ぐ!

*断熱雨戸による【日射遮蔽】については、下記もクリックしてご覧ください(↓)

日射遮蔽対策を十分におこなってください!(断熱雨戸を日射遮蔽に利用する)

どうです。この【断熱雨戸】で全ての問題が解決!!!ではないでしょうか!!!

えっ、寒冷地では雨戸を設置しない?
寒冷地で雨戸を設置すると、朝 凍って開かなくなる?(確かに、長野県などの台風が来ない寒冷地では雨戸をあまり見かけませんね・・・)


えっ、雨戸や戸袋がデザイン的にマッチしない?(確かに、プロバンス風住宅の外観では・・・)


えっ、すでにシャッターが設置してあって、その外側に断熱雨戸を設置することができない?
(確かに、新築時であれば問題ないですが、既存住宅でのリフォームとなると・・・)


そうですね。わかりました。それでは、次の秘密兵器を披露しましょう。
それは【断熱戸】です!


「断熱戸なんて聞いたこともありませんけど・・・」

確かに、普通の工務店さんでも知らない会社がほとんどですね。【断熱戸】とは、これです(↓)
(画像をクリックすると拡大表示されます)

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色を変えると、ちょっと違ったイメージになります。

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上記の【断熱戸】は、長野県松本市で地熱住宅を建てている「フォーエース」さんが作成したものです。


どうです。これなら、ご満足いただけますでしょうか。

窓の外側で「日射遮蔽・断熱」するのがベストなのですが、様々な要因によって、外側に断熱雨戸が付かない場合、もしくは【断熱改修工事(省エネリフォーム)】などにおいて、【断熱戸】は効果抜群ですよ!

*断熱戸に関するさらに詳しい情報は下記をクリックしてご覧ください(↓)

断熱戸(だんねつど)とは?


「夏 涼しく、冬 暖かい家」
を求めてこのサイトにたどり着いたわけですから、「二重サッシ」やペアガラスだけで満足する事なく、どうぞ、さらに開口部を強化するための【断熱雨戸】や【断熱戸】も検討してくださいね!!!

ちなみに、フォーエースさんが開発した【断熱戸】は、朝日新聞にも取り上げられました。
下記をご覧ください(↓)

朝日新聞(全国版) 2012年1月30日(月) 「住まい私記」(寒さ知らず4)