「家庭内事故対策」をしっかりと学ぶために【建築ジャーナル 11月号】を読んでください!

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「なぜか・・・?? 家庭内事故についてはマスコミはなかなか報道しない・・・。なぜだろうか?」

みなさんもテレビ・雑誌などで「家庭内事故」に関する実態や対策をご覧になった経験はありますか?
私はほとんど見たことがありません。
もっとも、今年の夏は猛暑であったため、「住宅内で発生する熱中症」については盛んに報道されていました。

家庭内事故死の原因については、いままではそのほとんどが「冬のヒートショック」でした(と、私も思っていました)。
しかし、この夏で知ったことは「住宅内で発生する熱中症」も死亡原因になるということです。


「外出していて熱中症になるのはわかるけど・・・。なぜ? 家の中で熱中症???」


この原因について詳しく解説してある雑誌があります。
それが「住宅ジャーナル 11月号」です。ここの特集【できていますか?家庭内事故対策】に詳しいことが書かれています。

住宅ジャーナル 11月号」の特集内で、特に下記の記事が参考になります。


・P14~17: 屋根、壁の昼間の蓄熱が夜間に放出 室内の熱中症は夜間も要注意
 (伊香賀俊治氏 慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科教授
○夏、高齢者が室内にいながら、しかも夜間、体温を上昇させてしまうメカニズムとその対策が詳しく書かれています。必読です!

・P18~19: 冬季における室内ヒートショックで入浴死は推定年間14000人 室内温度のバリアフリーを
 (栃原 裕氏 九州大学大学院 芸術工学研究院副学長 主幹教授
○ヒートショックや入浴死のメカニズムが解説されています。
「北海道ではヒートショックが起こりにくいのに、なぜ福岡ではヒートショックが多いのか???」住宅業界関係者は必読の内容です。(私も仲間の工務店さん達に「この雑誌をいますぐ読むように!」と大号令をかけたばかりです)


この特集は住宅業界に関わる専門家だけではなく、これから「家族が安心に安全に暮らせる家」を建てようと考えている方(もしくは、そのような住宅にリフォームしようとしている方)など全ての方にぜひお読みいただきたいと願っております。

*雑誌を購入するには、「建築ジャーナル」のサイトからが便利です(↓)

建築ジャーナル (11月号




余談ですが、
熱中症の記事内容の中には、「外気温が下降しても、室内温度がなかなか下がらない」ことが書かれています。寝る時はまだまだ外が暑いため窓を開けられないのですが、深夜から早朝にかけては外気温が下がってきます。しかし、その際には寝ているわけですから、自分で窓を開けることはできませんね。もしも、「外気が下がってきたら勝手に窓が開く」という便利なサッシがあったとしたら・・・。今度は防犯対策が必要になってきます。

地熱住宅では、コントローラーがそれを自動でやってくれるのです。(実際は「外気温度が○度以下になったら」という条件をお客様に設定していただく必要があります)

設定した温度以下に外気が下がると、24時間換気システムの換気量が相当増えます。(外部に設置した温度センサーが外気を検知します。その結果をシステムが認識して換気量を増やします)
結果として、家の中の熱気を外にどんどン排出して、室温より下がった外気を家の中に取り込むことになります。窓が開くことになるわけではないので防犯的にも問題は発生しません。

*建築ジャーナルの記事をお読みになりたい方は、ぜひ雑誌のバックナンバーをご購入ください。もしも、バックナンバーが売り切れになってしまっている場合、記事のコピーをお送りいたします。ご希望の方は下記からお申し込みください。