「究極の平屋」が【オール電化住宅大百科】に掲載されました!

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2008 電化住宅のための計画・設計マニュアル 【オール電化住宅大百科】 日本工業出版 定価:3990円

最近、住宅業界関係者(工務店・設計事務所など)からの問い合わせが多くなってきました。特に、この1ヶ月ほどは急激に増えてきましたので、これも長生きできる家の影響かな?」と思っていたのですが、どうも、他の本の影響であったようです。

その本が、
2008 電化住宅のための計画・設計マニュアル 【オール電化住宅大百科】 日本工業出版 定価:3990円
です。この本は一般の方向けではなく、特に工務店・設計事務所向けに出版されているものです。

究極の平屋にお住いになっている井山様の取材内容がこの本に掲載されました。*画像をクリックすると拡大表示されます(↓)

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住宅業界関係者の方で「地中熱利用・平屋・オール電化住宅・車椅子対応」に興味がある方は、ぜひ この本をご覧ください。役立つ内容が満載されてあります。

余談ですが、この本の巻頭には、坂本雄三氏(東京大学 教授)が書いた「地球温暖化対策と電化住宅」という文章が掲載されてあります。
その中に興味深いデータが載っていました。


2005年4月に政府が公表した「京都議定書の目標達成計画」によると、民生部門のエネルギー消費に起因するco2の排出量は2002年度で3.63億トン(全排出量の27.3%)であり、そのうちの1.66億トンは住宅関連からの排出とされています。つまり、京都議定書の目標を達成するためには民生部門の排出削減(つまり「省エネルギー」のこと)が鍵を握る状況になっているのです。 (坂本雄三氏 東京大学教授・2008電化住宅のための計画・設計マニュアル 1ページに掲載されている文章より抜粋。日本工業出版)

住宅関連からの排出量(1.66億トン)は全排出量の約12.5%になります。もしも、住宅からの排出量を半分にすることができれば、京都議定書の数値目標をほぼ達成することができます。スゴイですね。

そして、住宅からの排出量をできるだけ削減するにはどうしたら良いのか?
この点についても、坂本教授が文章の中で示しています。


住宅の省エネルギーについては、 ①建物外皮の断熱 ②エネルギー効率の高い設備機器の使用 ③自然エネルギーの活用 の三項目が重要であると判断できます。 (坂本雄三氏 東京大学教授・2008電化住宅のための計画・設計マニュアル 1ページに掲載されている文章より抜粋。日本工業出版)

家庭用エネルギーの消費の内訳は、
①照明・家電他 35.1%
②給湯      31.2%
③暖房      23.7%
④厨房       7.9%
⑤冷房       2.2%
(エネルギー経済統計要覧 省エネルギーセンター 2006年度)

意外なのは、冷房と暖房を比較すると はるかに暖房に利用するエネルギーが多いことです。また、給湯に利用するエネルギーの割合が31.2%もあることに注目しなければいけません。
地球温暖化防止を「住宅」から考えると省エネルギーの強化は絶対条件です。特に、「冬 寒くない家」「ヒートポンプによる給湯」は欠かせないことになります。

住宅業界関係者のみなさん、ぜひ この本を一読してください!