【60代になって造る家】 1ヶ月訪問時、井山様にインタビューさせていただきました!(究極の平屋に関する話です)

御施主様

玉川「こんにちは。今日は【1ヶ月訪問】でお伺いしたのですが、ついでに、いろいろとインタビューしたいのですがよろしいですか?私が井山さんと知り合ったのが、今から7年ぐらい前でしたかね?その間、家造りについていろいろと研究されたのではないですか?」

井山様「そうそう。7年ぐらい前かなぁ〜。平屋の見学に行った時、初めて玉川さんにお会いしたのですよね。」

玉川「構造材として【木曾東濃檜】を使っていただきました。その【原産地証明書】、つまり、間違いなく木曾東濃檜をお使いになったことを証明する【認定書】が岐阜県中津川市から届いています。これがそうです。」
「署名しているのが、中津川市坂下総合事務所長・恵北プレカット共同組合・坂下町木材工業共同組合の3社です。」

木曾東濃檜 認定書


井山様「ありがとうございます。」

玉川「それでは、いろいろと質問させていただきますね。奥様もよろしくお願いします。」

玉川「井山さんは、なぜ建て替えを決意されたのですか?」

井山様「前の家は寒くてねぇ〜。歳とともに体にこたえるようになってきてしまって。朝、トイレが寒いのと、風呂場が寒いのが辛かったからね。築24年の家に住んでいまして、以前、床が腐ってきたので張り替えたのです。その時、床下がたいへん湿気ているのを発見しました。押入の中も結露だらけでカビがびっしりはえていましたよ。タンスの中までカビがはえていて、着物やカメラのレンズにもカビが発生していました。」

奥様「いくらリフォームしても、風呂やトイレは寒いでしょう。それが嫌でしたねぇ〜。」

井山様「その頃、チラシで【外断熱工法】を知ったのですが、その時は、まだ建て替えを決めていませんでした。マンションへの住み替えも検討していたのです。」
「実際、前の家は、夏、2階がすごく暑くなるので困りました。2階に住んでいた娘もつらかったようです。」

玉川「高齢者の方にとって、利便性の高い【マンション】は良い選択枝だと思います。なぜ、マンションへ住み替えることを断念されたのですか?」

井山様「マンションだけではなく、建売住宅もたくさん見学してきました。ただし、建売住宅の場合、【湿気対策】に不安がありました。前の住宅と同じように結露がひどいのではないかと。」
「マンションもたくさん見学しましたよ。どこのマンションもリビングは良くできていますね。ただし、トイレ・風呂が【車椅子対応】になっていないのが不安でした。今は良くても、20〜30年後、体が弱ってきた時にこれでは住み辛くなるのではないかと思いました。」

車椅子対応のトイレ 洗面脱衣室

「マンション・建売と30件以上は歩き回りました。高層マンションの場合、災害時に水がとまってしまった場合、水をもらいに下まで降りるのは大変だなぁ〜(笑)なんて考えながら見学しましたね。それらのことを考えて、マンションへの住み替えも断念しました。」


玉川「お二人とも【外断熱工法】に決めていたのですか?」

井山様「チラシを見て【外断熱工法】を知りました。それ以来、住宅に関する本をいろいろと読みましたね。そして考えたのが、【自分達が住みたい家はどんな家なのか?】ということです。」
「車イスの生活でも、自由に動きまわるには【仕切りのない大空間】が必要です。そして、【仕切りのない大空間】であっても冬寒くない住宅にするには、それは【外断熱工法】しかない!と考えたのです。」
「【外断熱工法】の場合、一般の住宅に比べて、建築費用が高くなるのは知っていました。」
「人生は、我慢・我慢の連続です。どうせ、10年、長くても20年しか生きないのだから、前の家をリフォームしながら、我慢して暮らしたらどうだろうか?とも考えました。ところが、妻が言ったのです。」

奥様「私達はそんなに長く生きるのではないのに、我慢して、寒い家に住み続けるのが良いのかしら?長くないのなら、快適な家に住むべきではないかしら!」

井山様「建築費用が安いことと、多少高くても住みやすい家と、どちらが良いとか悪いとかではなく、本人達が必要なものは何か? 例えば、【客間】って必要ですか? お客様が来た場合、近くのホテルに泊まってもらえばいいじゃないですか。普段使用しない【客間】にお金をかけるよりも、夫婦がいかに生活しやすいかが重要ですよね。それが私達の価値観です。だから、私達は【外断熱工法・地中熱利用】を選びました。建築費用が高い/安いで比較することはありませんでしたね。」


玉川「新しい家に入居されてから、何か発見はありましたか?」

究極の平屋

井山様「気密性が高いからですか?外の電車の音や振動が聞こえなくなってしまって。寝坊してしまいますね(笑)」
「前の家では、各部屋にストーブを置いていましたから、灯油代が毎月8000円もかかっていました。この家では、まだエアコンもほとんど使っていませんからね。オール電化住宅は、ガス・灯油を使用しないのでランニングコストが安上がりで助かります。」

奥様「電動シャッターは便利ですね。オール電化住宅ですから、夜間、電気代が安い時間帯に【洗濯物の乾燥】【食洗機】を使用していますよ。」

オール電化住宅

井山様「トイレ・寝室に【人感センサー付き照明】をつけたのが良かったですね!本当に便利です。」


玉川「御主人が定年をむかえた後、奥さんと一緒の時間が長くなりますよね。それはどうですか?」

奥様「私は喜んでいます。一緒にいる時間が長くなったのでうれしいですね。」

井山様「私は【会社人間】でしたからね(笑)。引越の時も接待ゴルフに行ってましたから。妻に全部任せて出かけてしまいました。接待での飲み会も多く、妻には苦労をかけましたね。」

奥様「結婚する時、約束してもらいました(笑)。定年をむかえたら、二人で【世界旅行】に行こう!北海道をリュックを背負って旅しよう!アンデスやヒマラヤも行きたい!そのために30年以上前から資金を蓄えていましたから。」

井山様「夫婦で旅行するのは【三度楽しめる】のです。【旅行を計画している時】【旅行に行った時】【旅行の思い出・記憶をたどる時】、その三度です。」

奥様「主人から【日本地図】をプレゼントされました。ほとんどの地域を二人でまわりましたよ。」

井山様「定年後、どんな仕事ができるのか?それも考えましたね。肉体労働はキツイ、だから資格を取ろうと考えました。ビルの維持管理の資格を取得したのです。定年後もばりばり働いて、そして夫婦で日本各地を旅行しよう!と。だから、結婚した時から、定年後の楽しみを計画してきました。楽しいですよ!」


玉川「これから新しく家を建てる方にアドバイスをお願いします。」

井山様「若い時に建てる家と【60代になって造る家】は発想の原点が違います。若い時に家を建てる場合、デザインとか、通勤・通学に便利な土地か、などを考えますよね。しかし、定年後30年以上も住み続けるのですから、【家の中を過ごしやすくする】【部屋間の温度差があるのかどうか】【車椅子対応にするため、外出しやすいスロープを設置したり、玄関を広くする】といった点を重要視するべきなのです。」
「そして、夫婦二人で【自分達がどう生きるか!】を話し合ってください。」

奥様「定年退職を迎える10年以上前から話し合った方が良いと思いますよ。」

スロープ 玄関引き違い戸


井山様「定年後も夫婦で一緒に遊び続けますよね。しかし、いつの日か、【外に出られない】ことになる時がきます。病気にでもならないと気付かないのですが、そうなると家で過ごす時間がず〜と長くなるのです。だから、住む場所を快適にしないといけない。【60代が造る家】は、20年先、つまり加齢した時に必ずおこる事を想定して家を建てるべきです。」
「そうすれば、【あぁ、人生は楽しかった。】と言って死んでいけるのです。若い時の苦労は良いのです。いくら苦労しても良い。だから、終わりぐらいは楽しく過ごしたいですよね。」


玉川「井山さん、奥様、今日は貴重なお話をいただきましてありがとうございます。私も定年後のことを考えて、これから夫婦でいろいろと話し合いをしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。」