地中熱利用の効果がでるのは？
質問：以前、玉川さんの御両親の家（平屋）を見学した際、お母さんが 「住んでから３年経って、本当の良さを実感できました。」とおっしゃっていました。 どういうことでしょうか？
回答：
そうですね。母（両親は地熱住宅/平屋に住んでいます）は見学にいらっしゃる方に必ず言ってますよね。「初めは、息子に騙されたと思った・・・」って（笑）６年前の３月５日に平屋が完成して両親に引渡しました。
確かに、その日（３月５日）は「地中熱利用」は全くできていないのです。
簡単に御説明いたしましょう。
１）床下システム（地中熱利用のシステム）は、９月１０日から【冬モード】に入りため。
まずは、地中熱利用をおこなうためのシステムをご覧ください（↓）（下記をクリックしてご覧ください）
【地熱利用システムとは？】
私達のシステムでは、冬に備えて、９月１０日からシステム（冬モード）が稼動します。つまり、９月１０日以降にお引渡しした場合、初年度の冬は十分に地中熱が利用できません。
両親の場合、お引渡し日が３月５日ですから、その冬（３月５日以降春まで）は、ほとんど地中熱利用ができなかったのです。
２）地中熱利用の効果は年々増していきます！
建物内と地中において、それぞれ温度測定したものが下記の図です。（クリックすると拡大表示されます）
上記の温度測定は「その日」のものですが、他の地熱住宅で測定した結果を４年間分グラフにしたものが下記の図です。ただし、建物内の温度ではなく、建物下部の地中温度です。（クリックすると拡大表示されます）
建物内部の温度に影響を与える「地下１メートル」の温度（赤い線で表示）が、年々、上昇しているのがおわかりいただけますでしょうか。
つまり、【外断熱の地熱住宅】の場合、入居時（初年度）よりも、翌年、翌々年と徐々に効果が上がってくるのです。
上記の二つの理由によって、母が
「住んでから３年経って、本当の良さを実感できました。」
「初めは、息子に騙されたと思った・・・」
と感じたのです。いかがでしょうか。
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