【3回も建てるのですか?!】

家は3回建てないと、満足するものができない
などと言われています。

でも、それって、本当でしょうか?
そして、誰が最初に言い出したのでしょうか?

本当に「3回建てないと満足できないのか?」について検証してみましょう。


1.住宅の寿命から考える

日本の住宅は寿命が短いと言われています。
いろいろと調査・統計資料がありますが、最近では「30年」が寿命になってきているようです。
この「寿命」の算定ですが、建物の老朽度から計算するのではなく、住宅ローンを借りる際のアンケートやハウスメーカーからの聞き取り調査によって年数を決めているようです。

仮に「30年に一度建替える」となると、

・30代で家を購入(建売など)、もしくは注文住宅を建てる
 ↓
・60代で建替える
 ↓
・90代で建替える(ようやく満足する家造りが完成!)

もしくは、

・30代で親の家(築30年以上)を建替える
 ↓
・60代になって建替える
 ↓
・90代になること、子供が建替える(ようやく満足する!)

いくらなんでも、【3回建てる】ことは無理のようです。

つまり、いくら「日本の住宅は寿命が短い」としても、実際には「3回建てる方」はほとんどいないのが現状ではないでしょうか?

すると、なぜ?これほど「家は3回建てないと、満足するものができない」という標語(?)が広く知られているのでしょうか?

真実は【住宅業界の陰謀】だと思います(笑)

「バレンタインのチョコレート」などと同じく、住宅業界が勝手にこの標語を流行させたのではないでしょうか?


2.住宅業界の陰謀説

この標語「家は3回建てないと、満足するものができない」は、住宅業界にとって実に都合が良い話です。なぜならば、

●建替需要を増やすため
30年に一度建替るよりも、20年に一度建替えてもらったほうが住宅業界は潤います。そこで、まだ「築20年程度」の方にも、

「お客様、ご存知ですか?【家は3回建てないと満足できない】と昔から言われておりまして。そろそろ建替えの時期に来ているのではないですか?」

などと営業マンが手をスリスリしながら話している様子が想像できますね。


●間取りについて、お施主様からクレームがあった時
せっかく注文住宅を建てたのに、完成してから

「もっと間取りについてじっくりと検討した方がよかった。あなたに急かされたからこうなったのだ!」

とお施主様から怒られた営業マンが一言。

「お施主様、昔から【家は3回建てないと、満足するものができない】と言われておりまして、全ての方が建てた後で【もっとこうしたらよかったのに・・・】とおっしゃります。」

こんな風に住宅会社、特に営業マンがこの標語を勝手に使っているのではないかと推測しています。
むしろ、彼らが流行させたのでは?

みなさんはどう思いますか?

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