サーモプライとダイライト

【質問】

エコシステムでは気密・強度のためにサーモプライを使用しておりますが、サーモプライってあまり強そうに見えないのです。ダイライト(9mm)の方が強そうに見える...。コストの関係もあるのでしょうが。
外断熱なので、部屋によってはコストダウンも含め大壁ではなく、部屋側の柱をあらわしにした場合、筋交いが見えてしまいますので、筋交いなしでも相当の強度がでるダイライトは魅力です。

【回答】

私達がサーモプライを使用している理由は2つあります。

ひとつはご指摘のように壁強度を高めるため。
もうひとつは外部の多湿(冬は過乾燥)を室内に入れない役割があります。

ダイライトは空気は通さない(「気密」は高い)のですが、湿気はよく通す構造のようです。
この特徴は内断熱工法など壁内の湿気を外部に放出する必要のある構造には非常に適しているといえます。
しかし私たちの外断熱工法は壁内に湿気がこもることがありませんので外部への透湿性は必要ありません。
サーモプライは透湿抵抗が非常に高く湿気をほとんど通さない性質を持っています。透湿抵抗の高い部材で室内外をしっかりと遮断し、夏の多湿を入れないことでむやみに室温を下げずにからりとした快適な空間を作ることができます。また、冬の過乾燥も防ぐことが出来、健康で快適な空間作りに非常に有効な部材と考えています。

しかし、ダイライトの壁強度は非常に高く9mmのもので2.5倍。12mmのもので3倍。
サーモプライは4mmで壁強度2倍です。

筋交いなしで室内側に柱をあらわしにするには強度的にも見た目にもご指摘のようにダイライトの方が勝っています。
ただ、ご注意していただきたいのは室内の壁あらわしがほとんどコストダウンにはならないというところです。
住宅建築の場合、「部材が少なくなる」ということが必ずしも「安くなる」というわけではありません。場合によってはコストアップにつながることもあります。

たとえば洋室の場合、室内側の壁をとり、柱をあらわしにすると床材(天井材)と柱のぶつかりあった部分などをきれいに見せるために加工に非常に手間がかかります。つまり人件費がかかります。
また本来なら壁で隠れてしまう部分も見えてしまうので上棟時に組上げる構造材なども加工のよい部材を使ったり施工中の傷や汚れ日焼けを防ぐための養生も必要です。
柱のあらわしは人件費や養生材、部材のグレードアップなどが必要となりあまりコストダウンにはならないことがありますのでご注意ください。