たまたまうぉーかー 平成19年6月号

★「外断熱の地熱住宅」出版計画★
現在、「地熱住宅」に関する出版計画を進めています。
玉川浩二(会長)と宇佐美さん、そして住宅研究所スタッフが1990年から開発に取り組んできた【高温多湿地域に適した外断熱住宅】、そして1992年から宇佐美さんが中心となって取り組んできた【地中熱利用】。この「外断熱の地熱住宅」は17年間にわたって改良を重ねられた家造りですので、開発スタッフ達の汗と涙の結晶でもあります。
そして、今では、北は岩手県から南は大分県まで、全国で28社の工務店さん達が各地で「外断熱の地熱住宅」を建築されています。
OB施主の皆様や同業者(工務店さん達)から度々アドバイスをいただいていたのが「地熱利用を説明した本の出版」でした。
業界新聞社の多くから「地中熱利用の開発秘話」に関して出版企画もいただいていましたが、忙しさにかまけて、全てお断りしていました。しかし、出版社(現代書林/松島氏)の熱心な勧めに負けて(笑)原稿を書き始めたのが昨年の5月です。その後、宇佐美さんの全面的な協力を得て、原稿の修正を重ねています。正直な感想ですが、「本を出すのがこんなに大変だとは・・・」思ってもいませんでした(泣)。
それでも、「アイヌの伝統民家/チセ」の原理原則がどのように応用されたのか?
そのプロセスは?」というテーマは30年後も語り継ぐ義務がありますので、宇佐美さんと二人三脚で原稿を書き進めています。予定では、7月後半から8月にかけて出版します。全国の書店でも流通しますので、ぜひ御期待ください!

★確認申請制度の目的★

平成19年6月20日に確認申請の法改正が施行されることになりました。
確認申請の目的とは、「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資すること」となっております。
この目的を達成するために建築主は建築物を建築しようとする場合においては、当該工事に着手する前に、その計画が建築基準関係規定に適合するものについて、建築確認の申請書を提出して建築主事の確認を受け、確認済証の交付を受けなければならないと規定されております。
なお、建築確認を受けない建築物の工事は、「することができない」と規定されております。現在では、行政だけでなく民間の確認検査機関でも建築確認を受けることができます。 


★もう一度 読み返してください★(地熱住宅にお住いの御施主様へ)

毎号たまたまうぉーかーを、購読して頂きまして、誠にありがとうございます。
二十四節季では、芒種を過ぎ、夏至(6月22日)に向かっており、気温も徐々に高くなり、夏が着実に近いことを、感じさせられる今日この頃です。

さて、気温が高くなるということは、湿度の多い空気になってきているということにもなります。
表題にもありますが、お引渡しのときにお渡ししてあります『住まい方ガイド』を、この機会に読み返してみてください。
そのガイドの『梅雨の住まい方』のページにもありますが、エアコンの除湿運転を徐々に動かすことを、梅雨入りの前ですがお勧め致します。(床下システムの夏向きで運転させるとより効果的です。)
その湿気をおびた空気は、床下に溜まりやすくなり、そのままの状態にしておくと床下にカビが発生しやすくなります。
また、一度カビを発生させてしまうと完全に除去するのは難しいようです。
早速、今日から実践してみてください。


★奥様の視線シリーズ (子供部屋のありかたとは・・・?)★

元気な子供たちの声が鳴り響く運動会も終わりほっとしているお父さんやお母さんも多い事と思います。
新一年生が元気に登下校する姿についつい目を細めてしまいます。
入学時に、新しく勉強机を購入されたご家庭も多いようです。お母さん達に話を聞くと・・・勉強机の出番は購入日から日数がたつほど少なくなっている?という話もよく耳にします。(でも、子供は欲しがるんですよね~)

子供部屋のあり方については、様々な意見があり、また親の教育方針なども絡んでくる為なかなか「こうしたら一番ベスト」というのは難しいですね。
親としては毎日少しでも机に向かってくれれば・・・・なんて淡い期待をしてみたりするけど、現実はやっぱりダイニングやリビングで宿題をする子供がまだまだ多いようですね。そして、年齢とともに変わっていくようです。

我が家では子供部屋は最低限の広さに押さえ、共通に使えるコーナー(仕事、勉強、お絵かき・・・)をリビングの横にひとつ設けました。
主人が本が大好きなので、壁一面に本棚を設け家族の図書コーナーといったイメージでしょうか?
親子の本を一ヵ所まとめてに収納することにより、お互いにどんな本を読んでいるのかが分かって、理解が深まり共通の話題もふえる為、コミュニケーションの場となってくれれば良いと思います。
現状は、おもちゃなどで常に散らかっているスペース?ともいえますが(笑)・・・・。ただ、普段ゆっくり話を出来る時間が少ない父親と娘がカウンターに並んで楽しそうに話しながらお絵かきをしたり、なにやらコソコソと話をしている姿は微笑ましいものがありますね。

ある雑誌によれば、かしこい子供たちは、あるときはリビング、またある時は廊下だったり祖母の部屋など自分自身で工夫して、効率的な学習方法を見つけ出したりするそうです。家中を子供部屋にし、あらゆる場所で回遊できるように工夫を凝らすこと・・子供は「ノマド」つまり遊牧民であると書いてありました。大事なのは、間取りだけにこだわらず、主体性をもって住まうことなのかもしれませんね。