【今そこにある危機】→「火」の問題

IHクッキングヒーター

究極のバリアフリー住宅=外断熱の平屋】をご覧になった方から、このようなお便りをいただきました。


このサイトを見て、温度のバリアフリーとは何なのかを具体的に知りたくなりました。
私はこのサイトを見て、主に「温度のバリアフリー」と「バリアフリー住宅」を調べたいと思いました。
私は将来、介護の仕事に就こうと思っています。
なので、どうしてもこの資料が、欲しいのです。
どうか、無料ガイドブックをください。出来れば今週中がいいです。宜しくお願いします。


高齢化社会をむかえる日本において、このような方が介護の仕事に就こうとお考えになっていることは、すごく心強いことですね!

さて、年金生活者である私の両親が【長生きできる】ためには、どんなことを考えたらよいのでしょうか?

【「バリアフリー」(=家の中に段差が無い⇒転倒しない)だけでは充分ではない】のは常識となってきました。
「おれおれ詐欺」「悪徳訪問販売」や「空き巣狙い⇒強盗」(治安の悪化)についても対策を考えなければいけません。

【長生きできる住宅の条件】として、まず考えたのはこんなことです。

1)住宅内は当然バリアフリーにする。(物理的な段差の解消です)
2)温度のバリアフリー(住宅内の急激な温度差=【ヒートショック】を無くす)も実現する。
3)「火」の危険を防止する
4)防犯対策
5)いつまでも楽しく、家族に囲まれる生活
6)室内の空気を汚さない=シックハウス対策
7)悪意を持った訪問者を入れない

これらの7つのポイントは最低限実現する必要があります。全て実現するにはどうしたら良いのでしょうか?

1)住宅内は当然バリアフリーにする。
(物理的な段差の解消です)はもはや常識となっています。最近の新築住宅は「物理的な段差の解消=バリアフリー化」していますから問題はありませんね。
リフォームにおいても、どんどん実施されてきています。これは住宅の構造をよく知っている良質な工務店さんであれば、どこの会社でも対応できます。
(後述しますが、素人のリフォーム会社も存在しますから、そのような悪質な業者にバリアフリーの工事を依頼するとたいへんなことになってしまいますが・・・・・)

7つの中でも、特に重要なのが「温度のバリアフリー対策」と「火の対策」です。
これは「今そこにある危機」です。
緊急性から考えると、「火の対策」そして次に「温度のバリアフリー対策」となります。まずは「火の対策」から考えてみましょう。

3)「火」の危険を防止する
家庭内事故死」の統計データーをご覧ください。

(下記の統計データは、【厚生労働省 人口動態統計 平成12年】から抜粋した「家庭内事故」死亡数です。)

家庭内事故死 総数 11,155人
(原因別死亡数)
転倒・転落 2,163人
溺死・溺水 3,293人
煙、火及び火炎への曝露 1,236人
夜着、その他の着衣及び 衣服の発火又は溶解への曝露 88人

住宅における「火の問題」は、外からの火ではなく、内部の火が問題となります。
隣家による出火から延焼によって自宅が燃えるのを防ぐため、住宅の外壁は燃えにくい素材で覆われています。そのため、外へ逃げるための時間をかせげるのですが、「家の中の火」は重大な危険です。

この「家の中の火」は「たばこ」「暖房機器」「ガスコンロ」が主な原因です。
「たばこ」については、禁煙していただくか、家の外で吸っていただくしか対策はないですね。
タバコを吸わない方でも危険にさらされるのが「暖房機器」と「ガスコンロ」からの出火です。暖房器具は転倒すると消化するタイプもありますが、やはり「家の中で燃焼しないもの」にするべきだと考えています。

「ガスコンロ」においては、4つの問題があげられます。
1)天ぷら油への引火
2)魚からでる油が爆燃する
3)消し忘れ
4)衣服への着火

友人の経験ですが、フリース系の洋服を着ながら料理をしていたところ、袖口から着火して、火が肩まで駆け上がったそうです。大きな火傷にはなりませんでしたが、「熱いのが走った!」という記憶がぬけないようです。

また、こんな危険性もあります。
5)煮物を作っている時、他の事に夢中になって、「調理していることを忘れる」
6)調理の最中に、何かの原因で倒れる・失神する

いずれにしても、大きな事故につながってしまいます。

「母が調理の最中に倒れて、そして火がつきっぱなしになったらどうしよう」と私は心配になりました。倒れる原因そのものによってではなく、「その後の火」によって生命が危険にさらされます。
これが一番心配でした。

そこで、「家の中の火」による問題を解決するため【オール電化住宅】を採用したのです。