【伝導型地中熱活用】と、他社の地熱住宅はどこが違うのか?

【質問】 
基本的な質問なのですが、玉川さんの【伝導型地中熱活用】と、他社の地熱利用はどこが違うのですか? 

回答:
●大地は、太陽熱を蓄える器
地下10mあたりの地中温度は、一年中同じ温度です。しかも、外気温の年間の平均温度と同じです。地下10cmの地中温度は、夏は外気温よりも高くなり、反対に冬は外気温より低くなります。地下1m、地下2mと深くなるにつれて地中温度のピークは秋の方にずれて、夏と冬の温度差も少なくなりますが、年間の平均地中温度は同じです。

年間の各深度の平均地中温度は、深さに関係なく同じで、年間の平均外気温とほぼ同じなのです。このように、地中温度は、外気の熱が地中に伝わった(伝導した)ものです。
大地は太陽熱を蓄えている器ともいえるでしょう。

●地下5m〜6mの地中温度は、夏が最低温度で冬が最高温度

地下10mの地中温度は一年中一定ですが、地下5m〜6mの地中温度は、年間の最低温度が夏で、最高温度が冬です。
夏の熱が地中にじわりじわりと伝わって(伝導して)地下5mから6mに達した時には、地上は冬。夏には反対に冬の冷熱が半年遅れて届くのです。

他の地熱住宅は、この夏と冬が逆転している深い地中の熱を、掘削・配管して自然エネルギーとして採りに行って活用するものです。

これらと違って、エコシステムは、この自然界の深い地中温度はそのままにして、深い地中温度に支えられながら、土の性質そのものを<より生かして>活用するものです。

銚子気象台 地中温度変化
(画像をクリックすると拡大表示されます/千葉県銚子の地中温度変化)

●伝導型地熱住宅「エコシステム」は、熱を蓄え伝導する土の性質を活用

伝導型地中熱活用住宅(略して伝導型地熱住宅と呼ぶ)エコシステムは、深い地中の熱を採りに行くのではなく、住宅そのものを、「熱を蓄える熱伝導の遅い土の性質をより一層活かす建て方」にしたのです。熱を伝導する土の性質を活かして、半年前の熱が眠る地下5mから床下すぐ下の地中まで、大蓄熱層を形成しようとしたものです。

実は、伝統民家も、伝導型地中熱活用住宅だったのです。
伝統民家の広い土間の地中には、冬から持ち越した冷熱が蓄えられていたので夏涼しかったのです。また、吹きさらしの隙間だらけの家でも、冬に何とかしのぐことができたのは、熱容量の大きい土間下に夏からの熱が蓄えられ、イロリや、煮炊きの熱などが加わって蓄熱されていたからです。民家は、素朴な伝導型地熱住宅だったのです。