【勝手口は必要でしょうか?】

千葉県において、家の間取りをプランニングする際、ほとんどの方が「必要でしょう」と考えるのが【勝手口】です。

確かに、キッチンからゴミなどを捨てる際、リビング・玄関を通って、ゴミを持っていくよりは【勝手口】から外にでる方が良いのです。

しかし、しかしですよ。
先日、こんな話をOB施主様(K様)から聞いたのです。

K様 「数日前、夜中に隣家の犬がワンワンとうるさくほえるので起きたのです。なんだか裏(勝手口がある方)で物音がするので、勝手口の照明をつけました。」「そうしたら、犬が鳴きやんだので、その日はそのまま寝てしまいました。」
「翌朝、勝手口を外から見てみたら、格子がちょっと曲がっているではないですか!もう、ビックリしました。きっと、泥棒が勝手口のガラスを割ろうとしたのかもしれません。」

K様宅は防犯のため「セコム」を設置しています。
ところが、【勝手口】の防犯は、勝手口が開かないと警報をならさないのです。そのため、泥棒は「勝手口のガラスを割って、そこから侵入しよう」としたのかもしれません。

その日以来、K様は、なんだか不安で、よく眠ることができなくなってしまいました。そこで、今度、【勝手口】のガラスを防犯ガラスに替えることと、「ガラスセンサー」を設置することにしました。もちろん、勝手口の外に設置してある照明はず〜と点灯することにしました。

このように、利便性から設置する【勝手口】は、防犯的には弱点になる場合があります。同じように、通風として必要な「浴室」「トイレ」の窓も狙われます。特に、「浴室」「トイレ」の位置は、リビング・寝室から遠いところにあるので、弱点になってしまいます。

これからの家づくりは、防犯を考えると、「勝手口なし」「浴室の窓なし」「トイレの窓なし」ということも検討する必要がありそうです。