がんばれ! ハウスメーカー!!!

毎日浴びるシャワーは「冷水」で、1年中布団もかけないで寝る生活、常に気温は30℃を超えていました。それでも風邪などひかずに元気に生活していました。

Tシャツ1枚と短パンにサンダル姿で街を歩き、日本人旅行者には現地人と間違えられ、三食とも屋台で食べる生活。それは、10年前にマレーシアのクアラ・ルンプールで生活していた当時の私です。

弟の結婚式で、久しぶりに帰国した時は真冬の2月でした。
その時は、寒さに喜び、「寒いと肌がひきしまるね」などと友人に語っていました。

雨季と乾季しかないマレーシアに3年半も暮らしていると、日本の四季にあこがれ、寒いことに喜びを感じる、そんな30歳の若者でした。

ところが、日本に戻ると、冬の寒さを嫌い、夏の蒸し暑さ・春の花粉症を心から憎む生活に戻ってしまいました。マレーシアでも、日本でも、気候・天候に大きく左右される住生活をおくっていたわけです。

最近、新聞に掲載されていた大手ハウスメーカーの広告には、“夏は暑く、冬は寒い生活が良い”というようなことが主張されていました。
自然の変化をそのまま取り入れた生活が良いのだと書かれてあるのです。

私がマレーシアで生活していた時に、その広告を見つけたとしたなら「そうだよねぇ〜。寒いのが恋しいよねぇ〜」などと思ったことでしょう。

もしも、10年前に帰国したばかりの私が、この大手ハウスメーカーに就職していたら、「冬の寒さを心から喜ぶ」営業マンとして、本心から「夏は暑く、冬は寒い生活が素晴らしいのだっ!」と信じてお客様に勧めていたことでしょう。

最先端の家造りに1日でも早く追いついて欲しいものです。ガンバレ!ハウスメーカー!!